Case Study

  • #小売業
  • #従業員500名規模
  • #組織活性・離職対策

施策が行き詰まった組織で、
進む方向を整理した事例

導入前の状況

同社では、若手から中堅メンバーの離職増加に課題を抱えていました。外勤時は現場業務・内勤時はリモートワークという業務環境の影響もあり、上司が部下の変化を捉えきれず、十分なケアが行き届かない状況が生じていました。

また、採用面では母集団形成に苦労し、やむなく採用基準を調整して採用したものの、今度は仕事に対する価値観や姿勢の多様化が進み、入社後の早期離脱(離職・メンタル不調)が課題となりました。早期離脱によって、育成やフォローを担う側も負担を感じる状況が続いていました。

人事は、毎年従業員意識調査を実施し、さまざまな人事施策に取り組んでいましたが、状況が大きく改善している実感はなく、手詰まり感を抱えていました。

さらに、新事業に取り組むフェーズということもあり、ミッションやビジョンを改めて明確にし、組織を同じ方向へ導く必要性も感じていました。中間管理職の意識や関わり方をどう変えていくかも、同社の人事・経営者にとって重要なテーマとなっていました。

判断に迷っていたポイント

人事担当者や経営者にお話をうかがう限り、最も悩んでいたのは、「これ以上何をどう進めたらいいのか分からない」という行き詰まりの状態でした。

日常で聞く社員の声や1on1面談時の情報から、定性的に組織の課題は想像できていたものの、それが本当に正しいのか確信を持てずにいました。

また、従業員意識調査などの定量データは蓄積されていたものの、どのデータをどう読み解き解釈すべきなのか、何を優先して取り組むべきかが整理しきれていない状況もありました。 これまで複数の施策を試してきたからこそ、「色々やってはみたものの、次に何をすべきか」「どの順番で進めるべきか」という判断に迷いが生じていました。

そうした中で、弊社代表の書籍『「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」さて、どうする?』を読んだことがきっかけで、離職を一律に扱うのではなく、状況に応じて考え方や打ち手を分ける必要性を感じ、ご相談をいただきました。

エリクシアのアプローチ

エリクシアは、具体的な施策を提示する前に、まず組織の状況とこれまでの取り組みを整理するところから関わりました。

具体的には月1〜2回のプロジェクトミーティングを実施しました。経営・人事・現場それぞれの考えをお聞きし、視点を整理し、組織としてどのような状態を目指すのか、そのためにどの判断が必要なのかを言語化しました。

また、同社における離職の構造を可視化するために、離職理由や離職者の年次などセグメント分けを行い、離職者の傾向分析を行いました。離職を一律に扱わず、緻密な分析を通して、今後の事業継続や事業成長を見据えたうえでの重要課題と緊急性の評価を行いました。

さらに、従業員意識調査の結果をもとに、部署や職位、性別、特定集団ごとの傾向や変化を定量的かつ経年的に捉えました。現状と課題の把握だけでなく、それまで行った施策の影響を振り返りながら、次の一手を考える材料として活用しました。

定量的なデータだけでなく、定性的なデータも積極的に集め、それらをつなぎ合わせて、仮説検証を行い、中長期的な戦略を策定しました。

同プロジェクトでは、エリクシアは意思決定を代行する役割ではなく、あくまでお客様の判断の軸を整える立場で伴走しました。

離職対策プロジェクト

取り組みの効果

一連の取り組みによって次のような変化が生まれました。

・「離職を一律に扱わない」という考え方でこれまでの離職を整理できた。
その結果、経営層と人事の間で、会社にとっての最適な定着の在り方を言語化することができた。
また、定量・定性データから優先度と緊急度の高い課題を整理できたことで、根拠をもって関係者を巻き込み、変化を生み出すことができた。

・プロジェクトを通して、会社としてどう働いてほしいのか、どんな組織にしていきたいのかを明確にできた。

・社員へのコミュニケーションの取り方や、優先して伝えるべき内容が整理され、現在では前向きに同じ方向を向けている感覚が持てるようになった。

・重点的に取り組む施策を絞り込めたことで、取り組みの効果を実感できるようになった。これまでの停滞した状況から、前に進んでいる実感が得られている。

「次に何をするべきか」を考える際の軸が明確になったことで、場当たり的な施策検討から脱し、中長期的な視点で組織づくりに向き合える状態になっています。

同じような状況にある企業の方へ

本事例の企業は、人事役員の方から直接弊社にご相談をいただきました。以前から、人事役員・人事担当者が熱心に課題把握や施策に取り組まれていましたが、行き詰まりを感じてのご相談でした。

同社のように、離職対策のために施策に取り組んでいるものの、手応えが得られないという課題をお持ちの企業は少なくありません。また、経営者から離職対策を任されているものの、どこから手を付けるべきか分からず戸惑いを感じている方も少なくありません。

施策を重ねても手応えが得られないとき、必要なのは新しい打ち手ではなく、進む方向や判断の順序を整理することだと、弊社では考えています。

組織の状態を一度立ち止まって見直し、共通の軸を持つことが、次の一歩につながります。その整理に伴走するのがエリクシアの役割です。

企業によって、抱える課題や目指したい状態は異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。

※本事例は、実際の支援内容をもとに、企業が特定されないよう一部表現を調整しています。

この事例が、判断を考えるひとつの材料になれば

人と組織の問題は、同じように見えても、背景や判断の前提は企業ごとに異なります。
もし、自社の状況と重なる部分があれば、整理の壁打ち相手として、お話を伺うことも可能です。
お気軽にご相談ください。