カウンセラーの相楽まり子です。近年、対話型AIが急速に普及し、日常の疑問から専門的な相談まで、気軽に話しかけられる存在に成長しています。今年の流行語大賞には、ChatGPTの愛称である「チャッピー」がノミネートされるなど、日本ではまるで友達やパートナーのように親しまれています。 確かに対話型AIは便利で頼もしいです。一方で、使う際には注意が必要だという専門家の声も増えてきています。実際どのようなリスクがあるのか、まとめてみました。 1. 情報の正確性の限界AIは必ずしも最新情報や正確な事実を保証するものではありません。特に医療や法律など専門性の高い分野では、誤った情報を返してくるケースもあります。 2. プライバシーへの無配慮AIとの会話は、設定によっては記録されることがあるようです。個人情報や機密性の高い内容を入力することが、後々思わぬトラブルを招く可能性がゼロとは言い切れません。 3. 感情的な依存の高さAIは共感的な応答を求めれば共感的に返事をくれますが、あくまでこちらの指示で対応しているだけで、そこに人間のような感情や倫理観は存在しません。孤独や不安をAIで紛らわそうとのめり込むと、深刻な依存が起こる可能性があります。 AIはあくまで「道具」であることを忘れてはいけません。使う側のリテラシーを高めてうまく活用しつつも、最後は人間同士のつながりに頼って欲しいなと思います。 << 前の記事へ 衛生委員会ホットトピック 信じて得する心理学 サービス情報 「エリクシアレター バックナンバー」 TOPに戻る