企業での熱中症対策が罰則付きで義務化へ 2025.05.20

保健師の久野です。
5月19日にメルマガ臨時号でもお知らせをしましたが、
2025年6月1日から企業での熱中症対策が義務化されます。
義務化に向けて社内の準備はお済みでしょうか?

義務化の内容をしっかりと押さえ、早めに準備を進めておきましょう。

■義務付けられる熱中症対策の内容
① 早期発見のための体制整備
② 重篤化を防止するための措置の実施手順の作成
③ それらの内容の関係者周知

<対象作業>
暑さ指数(※)28度以上または気温31度以上の環境下で、
連続1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業
※暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)=熱中症リスクを判断する数値

■義務化の背景
熱中症の死亡災害に至る割合は他の災害の約5~6倍となっており
熱中症対策の重要性が高まっていることと、
熱中症関連の労災事故の多くで指摘される
「初期症状の放置、対応の遅れ」に対応する明確な規定がないことから、
労働安全衛生規則が改正されることになりました。

■事業者が対策を怠った場合の罰則
「体制整備」「手順の作成」「関係者への周知」への対応を怠った場合、
6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。

詳細は厚労省のパンフレットをご参照ください。
[参考]職場における熱中症対策の強化について

熱中症発生時の対応に関する社内周知用資料はエリクシアでもご用意がございます。
もしご入用の際には、お気軽に産業医センターまでお問い合わせください。

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